背割りとは?木材の強度や種類を解説します!
木造住宅を建てる際に、木材の選び方について悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
木材の種類や特徴、強度などを理解した上で、最適な木材を選びたいですよね。
木材の選び方において重要な要素の一つに「背割り」があります。
この記事では、木材の背割りについて、その意味や目的、強度への影響、適切な選び方、種類別の特徴などを分かりやすく解説していきます。
□木材の背割りとは?
背割りとは、木材が乾燥収縮する際に発生するひび割れを防ぐために、あらかじめ材木に施される割れ目のことです。
木材は、水分を含んでいる状態から乾燥していく過程で、収縮が起こります。
この収縮によって、木材内部に力が発生し、ひび割れが生じてしまうことがあります。
特に、木の中心に近い部分である「心持ち材」は、強度が高く腐食しにくい反面、乾燥収縮によるひび割れが起こりやすいという特徴があります。
そこで、木材の強度低下を防ぎ、美しい外観を維持するために、背割りが用いられます。
1:背割りの目的
背割りの目的は、木材の乾燥収縮によるひび割れを抑制し、構造的な強度を維持することです。
木材にあらかじめ割れ目を入れておくことで、乾燥収縮による内部応力を逃がし、ひび割れの発生を抑制することができます。
また、背割りは木材の強度低下を防ぐだけでなく、外観の美観を保つ役割も担っています。
背割りがない木材は、乾燥収縮によって不規則なひび割れが発生し、見た目に悪影響を与える可能性があります。
一方、背割りがある木材は、あらかじめ割れ目が入れられているため、ひび割れが規則正しく発生し、見た目が美しく保たれます。
2:背割りの種類
背割りの種類には、主に以下の2種類があります。
・貫通割り
木材を完全に二つに割る方法です。
・ 半割り
木材を半分だけ割る方法です。
貫通割りは、木材の強度が大きく低下するため、構造材としてはあまり使用されませんが、半割りは、木材の強度を大きく損なうことなく、ひび割れを抑制できます。
そのため、構造材として使用される場合は、主に半割りが用いられます。
3:背割りと強度
背割りを施すことで、木材の強度が低下するのではないかと心配される方もいるかもしれません。
しかし、適切な方法で背割りを行えば、木材の強度を大きく損なうことなく、ひび割れを防ぐことができます。
4: 背割りの選び方
背割りの選び方としては、以下の点が重要です。
・ 木材の種類
心持ち材、心去り材など、木材の種類によって適切な背割りが異なります。
・木材の用途
構造材、化粧材など、木材の用途によって適切な背割りが異なります。
・木材のサイズ
木材のサイズによって適切な背割りが異なります。
□背割りのメリット
1:メリット
背割りのメリットとしては、以下の点が挙げられます。
・ 木材の強度低下を防ぐことができる。
・ 木材の外観を美しく保つことができる。
・木材の耐久性を向上させることができる。
□まとめ
この記事では、木材の背割りについて解説しました。
背割りとは、木材の乾燥収縮によるひび割れを防ぐために、あらかじめ材木に施される割れ目のことです。
背割りをすることで、木材の強度低下を防ぎ、美しい外観を維持できます。
家の美観を維持したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。