地盤レベルとは?家づくりの基礎知識!適切な設定で快適な暮らしを実現
マイホームを建てることを検討している、こだわりを持つみなさんへ。
土地の状況や建物の配置を理解し、快適で安全な住まいを実現するために、GL(グランドレベル)について詳しく知りたいと思っていませんか。
GL設定は、家づくりの基礎となる重要な要素であり、適切な設定が快適な暮らしを実現する鍵を握っています。
今回は、GL設定の重要性、GLが低い場合・高い場合それぞれのリスク、GLを決めるための具体的な方法、注意点などを分かりやすく解説することで、みなさんが安心してGL設定を進められるようにサポートします。
地盤レベルとは?家づくりの基礎知識
GLとは、グランドレベルの略で、建物などの地盤面の高さのことです。
家づくりの際に渡される敷地配置図に「GL=BM+●●mm」と表記されることが多いですが、このGLは、基礎工事の基準となる重要な要素です。
GLの理解を深めるために、まずはBMについて説明します。
BMとは、ベンチマークの略で、家づくりの際に動かない、側溝やマンホールなどが基準(0)となるのが一般的です。
敷地配置図に「GL=BM+300mm」と記載されていれば、これは「BMより30cm高いところに敷地がある」ということを意味します。
GLは、敷地内の駐車場や玄関までのアプローチの傾斜、日当たり、雨水排水などに影響を与えます。
そのため、GL設定は、快適な暮らしを実現するために非常に重要なのです。
GL設定の重要性:知っておきたいメリットとデメリット
GL設定は、家づくりの計画段階で必ず検討すべき重要な要素です。
しかし、GLが低い場合と高い場合、それぞれにメリットとデメリットが存在します。
・GLが低い場合、敷地内の駐車場や玄関までのアプローチまでの傾斜は緩やかになり、車いすの方や高齢の方でも移動しやすくなります。
また、日当たりも良くなる傾向があります。
・しかし、GLが低すぎると、雨が敷地内に流れ込みやすく、水害のリスクが高まります。
また、排水がスムーズに行われず、水たまりができてしまう可能性もあります。
・一方、GLが高い場合は、水害のリスクが低くなります。
しかし、駐車場の勾配が急になり、車の乗り入れが困難になる可能性があります。
また、玄関までの階段数が増加し、高齢の方や小さな子供にとっては移動に不便が生じる可能性も考えられます。
GL設定は、敷地状況や建物の用途、周辺環境などを総合的に考慮して決定する必要があります。
まとめ
GL設定は、快適で安全な住まいを実現するために非常に重要な要素です。
GLが低い場合、駐車場やアプローチの傾斜が緩やかになるなどのメリットがありますが、水害のリスクが高まる可能性も。
逆に、GLが高い場合は、水害のリスクは低くなりますが、駐車場の勾配が急になったり、玄関までの階段数が増加したりするデメリットがあります。
GL設定は、メリットとデメリットを比較検討し、敷地状況や建物の用途、周辺環境などを総合的に考慮して、適切な高さに設定することが大切です。