床材の表面加工「なぐり」とは?選び方のポイントと人気デザインを紹介
自然素材や伝統的な美しさに魅力を感じ、住まいの空間にもこだわりたい、個性的な空間作りに興味のあるみなさん。
無垢材の床材を検討しているけど、表面加工の種類が多くて、どれを選べば良いか迷っていませんか。
今回は、床材の表面加工「なぐり」の種類や特徴、選び方のポイント、人気デザインを紹介することで、理想の空間を実現するためのヒントをご紹介します。
床材の表面加工のなぐり加工とは?歴史と魅力
床材の表面加工「なぐり」とは、古くから日本の伝統建築で使用されてきた技法で、木材の表面に凹凸をつけることで、自然な風合いと深みを生み出すものです。
・なぐりの歴史は古く、室町時代にはすでに存在していたと言われています。
当時は、木材の表面を平らにするための下処理として行われていましたが、その後、その風合いが評価され、意匠として用いられるようになりました。
・現代においても「なぐり」は、無垢材の床材に用いられる伝統的な加工技法として人気があります。
木の温かみや自然な素材感を生かし、空間のアクセントとしても効果を発揮します。
・「なぐり」加工の魅力は、その自然な風合いと深みだけではありません。
凹凸によって光の反射が複雑になり、陰影が生まれます。
これにより、空間の奥行きを感じさせ、より温かみのある雰囲気を演出することができます。
また、歩いた時の感触も心地よく、足裏に優しいのも魅力です。
なぐり加工の種類と選び方のポイント
「なぐり」加工には、様々な種類があります。
それぞれに特徴や表情が異なるため、空間のイメージや用途に合わせて選ぶことが重要です。
1: 代表的な「なぐり」加工の種類
・釿(ちょうな)加工:伝統的な「なぐり」加工。
釿と呼ばれる道具で木材の表面を削り、独特な凹凸を表現します。
・スプーンカット:スプーンで削ったような丸みのある凹凸が特徴。
優しい印象を与え、洋風の空間にも馴染みます。
・ナイフカット:ナイフで削ったような鋭角的な凹凸が特徴。
シャープな印象を与え、モダンな空間に最適です。
・ハンドスクレイプ:手で削ったような凹凸が特徴。
自然な風合いを生み出し、温かみのある空間を演出します。
2: なぐり加工を選ぶポイント
・空間のイメージ:どんな雰囲気の空間にしたいのか。
・用途:どんな用途で使用するのか。
・素材:どんな木材と組み合わせるか。
・好み:どんな風合いが好きか。
例えば、和テイストの空間には釿加工、洋テイストの空間にはスプーンカット、モダンな空間にはナイフカットがおすすめです。
まとめ
「なぐり」加工は、自然な風合いと深みを生み出す、伝統的な床材の表面加工です。
様々な種類やデザインがあるので、空間のイメージや用途に合わせて、最適なものを選びましょう。